自家消費と投資について

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時代は投資から自家消費へ?
~太陽光発電のいま~

太陽光発電の目的は主に2つになります。生成した電気を売る事により利益を上げる「投資」を目的として太陽光発電。もう一つは生成した電気をそのまま生活に生かし、電気代を安く収める事によって結果として利益を上げる「自家消費」。太陽光発電システムが世に出たばかりの頃は、太陽光発電に関わる人の母数を増やすために比較的高値で電気を売却する事が出来ましたが、近年ではそうもいかなくなってきました。
ここでは株式会社マエテックが太陽光発電システムの投資と自家消費についてご説明いたします。

「自家消費」を目的とした太陽光発電

「自家消費」を目的とした太陽光発電

太陽光発電にご興味のある方なら、ご自宅へソーラーパネルの設置を検討されたこともあるでしょう。ここでは、住宅や小規模事業所などでの、「自家消費」を主とした太陽光発電についてご説明します。10年前と比べて、電気代は上昇傾向にあります。昨今の化石燃料費値上がりに伴い、2022年現在、太陽光発電による発電コストは、使用電気の単価を下回っていますので、売るよりも使う方が得な状態です。

自家消費型の太陽光発電とは?

自家消費型の太陽光発電とは?

太陽光発電で生み出した電力を、電力会社へ売電するよりも、自分で使うことを優先することを「自家消費」といいます。一般的な住宅で生活に使用することだけでなく、会社で発電した電力を事業用として消費するものも含まれます。FIT(固定価格買取制度)では、2020年度から、50kW未満の発電設備に対しては、自家消費を前提とし、余剰売電の買い取りにのみ固定価格での買い取りが適用されるようになりました。また、FITが適用されなくなった太陽光発電については、2022年からFIP制度がスタートしています。こちらは、市場価格に加えて一定額の補助金が上乗せされる仕組みです。

蓄電池との併用

蓄電池との併用

太陽光発電では必ずしも蓄電池を備える必要はありませんが、自家消費を目的とするなら、発電した電気を一時的に貯めておける「蓄電池」との併用がおすすめです。蓄電池があれば、夜間や雨の日など発電が止まっていても、蓄電池に貯めた電気を使用することができます。また、長時間の停電への備えや、消費電力の調整を繊細に行いたい場合などにもおすすめです。

「投資」を目的とした太陽光発電について

太陽光発電は、他の投資と比較したときに特有の魅力があることから、一人で複数の発電所を運営される投資家もいらっしゃいます。ここでは、投資目的での太陽光発電についてご説明します。

太陽光発電における売電の仕組み

太陽光発電における売電の仕組み

太陽光発電で生み出された電気は、送電線を通じて電力会社が買い取ります。太陽光発電システムを保有し運用するため、不動産投資と比べられることがありますが、不動産投資との大きな違いは、「空室リスク」がないという点です。天候がよければ安定した発電量=利益が得られることになります。また、次にご紹介するFIT制度(固定価格買取制度)やFIP制度などに支えられており、高い利回りが可能な投資だといえるでしょう。

FIT制度(固定価格買取制度)

FIT制度(固定価格買取制度)

FIT(固定価格買取制度)は、フィードインタリフ(Feed-in Tariff)の頭文字を取ったもので、電力会社が一定期間にわたり、規定された価格で買い取る制度で、国により太陽光発電の導入を促す目的で設立されました。発電出力によって、住宅用太陽光発電(10kW未満)、事業用太陽光発電(10kW以上)に分けられ、一律の料金で電気を買い取ってもらえます。

FIP制度

FIP制度

2022年4月からスタートした新しい制度で、フィードインプレミアム(Feed-in Premium)の頭文字を取っています。買い取り額は市場価格と連動し、さらにそれに補助額(プレミアム)が上乗せされることになります。国は、再生可能エネルギーが電力市場と連動することを最終目標としているため、いずれ統合されるようになるまでの段階的な措置として導入されています。再生可能エネルギーの導入が進むヨーロッパで、既に取り入れられている制度です。

太陽光発電投資のメリット・デメリット
  • メリット
    • 利回りが高い
    • 投資終了後は売却処分できる
    • 中古市場も盛況
    • FITやFIPで下支えされている
    • 市場の影響を受けにくい
    • 節税対象となる
    • 設備の寿命が長い
  • デメリット
    • 天候によって収益が変動する
    • 屋外にあるため天災リスクがある
    • FIT・FIP制度が終了した後が不透明
    • 市場供給量が多いと出力抑制がある
    • 導入コストがかかる
    • 維持管理が必要

PICKUP

これから始めるには?太陽光発電投資について

これから始めるには?太陽光発電投資について

導入コストに対しどれくらいの利回りが見込めるかということが投資の要点となりますが、太陽光発電は株式投資と比較すると市場からの影響を受けにくく、FITやFIPなどの制度で下支えされていることから、20年間という長期で、安定した利益計画が立てられる点が魅力です。

また、不動産投資などと比べると、人口減少による不動産需要の低下リスクもありません。むしろ、近年の再生可能エネルギーへの期待から、今後収入が減るリスクは小さいといっていいでしょう。

太陽光発電は国により推進されているため、設置から廃棄までの費用と利潤のバランスが計画的に考えられており、比較的安定した利益が見込める投資であるといえます。また、投資の流動性が高く、機器だけでなく土地付き物件として中古市場の需要もあるため、出口を見越した運用も可能です。近年は、中国によるパネルの大量生産とそれによる低価格化でシステム費用も下がりつつあるため、導入コストを抑えられることも魅力になってきています。

太陽光発電が導入され始めた当初ほどの利益率は見込めませんが、しっかりとした設備投資やある程度の広さの土地が確保できればまだまだ現実的な投資法と言えます。反対に小さな余剰資金などから副収入として始めるには不向きな投資法でしょう。

そうした場合は、投資ではなく自家消費の方に切り替えた方がお得かも知れません。

ソーラーフロンティア「安心が続く充実保証」

ソーラーフロンティア「安心が続く充実保証」

ソーラーフロンティアの太陽光発電システムを導入されたお客様に長期に渡る保証制度をご用意しています。安全にご使用頂くため、定期点検も実施しています。使用開始日から1年目の定期点検、4年に1度の定期点検を行います。少しでも気になることがございましたら、株式会社マエテックまでまずはお電話ください。

モジュール出力保証(モジュールの種類によって差異があります)

モジュール出力保証(モジュールの種類によって差異があります)

太陽電池モジュールご購入の方には20年保証をご用意しております。
公称最大出力の公差範囲内の最小許容値が、
・保証開始日から10年で10%以上低下した場合
・保証開始日から20年で20%以上低下した場合
は太陽電池モジュールの追加、修理、交換を行ないます。

機器保証「15年ワイド保証」

機器保証「15年ワイド保証」

太陽光発電システムをご購入の上、パワーコンディショナの定格出力合計値に応じた保証料をお支払いいただく方に限り、15年ワイド保証をお勧めしています。保証対象となる機器に製造上の不具合が発見された場合、保証開始日15年間は修理・交換を行ないます。

対象機器

  • 太陽電池モジュール
  • パワーコンディショナ
  • 接続箱
  • 昇圧ユニット
  • 架台
  • DCケーブル
機器保証「10年保証」

太陽光発電システムをご購入頂くと、保証対象となる機器に不具合があった場合、保証開始日から10年間修理・交換を行ないます

対象機器

  • 太陽電池モジュール
  • パワーコンディショナ
  • 接続箱
  • 昇圧ユニット
  • 架台

太陽光の税金・補助金制度

太陽光発電には固定資産税と所得税がかかる?

太陽光発電には固定資産税と所得税がかかる?

太陽光発電システムは固定資産税の課税対象になることがあり、太陽光発電で得た売電収入は、売却益となるため所得税の対象となります。このように書くと「ものすごく税金がかかってしまう」という、悪いイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、イメージしているよりもずっと課税額が少ないケースや、課税対象にならない場合もあるのです。

売電で得た収入は、純粋な所得ではなく、そこから経費を差し引いた金額が課税対象となります。その金額が年間で20万円を超えなければ課税対象とはならないため、設置パネルの大きさやワット数により、所得税がかからないという場合も。家庭住宅用太陽光発電システムであれば、ワット数が少なく、課税されないケースがほとんどです。

補助金
  • 国の補助金

    家庭用蓄電池を購入する際に、国からの補助金を受けることができる場合があります。節電や、夏・冬の電力利用量のピークシフト、ピークカットのため、蓄電池を有効に利用してもらうために始まった補助金。予算に限りがあるため、利用を検討されている方はお早めにご相談ください。

  • 自治体の補助金

    例えば2022年度の下関市において、家庭用蓄電池には上限20万円の補助金が交付されています。自治体により、利用条件や上限額が異なり、交付が終了している場合もありますので、お住まいの自治体にお問い合わせください。

よくある質問集

発電について

発電量は季節によって変化しますか?

太陽光発電は日差しが強いと発電量が増えそうなイメージがありますが、実際のところ、装置が熱に弱いため、暑すぎる真夏は発電効率が低下する傾向にあります。また、ソーラーパネルに積雪があると発電しにくくなるのは事実ですが、気温の低さが幸いして冬場は発電量が上昇します。1年間でもっとも発電効率がいいのは、気温も適度で晴れの日が多い5月頃です。

天候による発電量の違いは?

発電量が多いのは晴天の日ですが、太陽が出ていなくでも発電はしています。曇り空や雨の日であっても、日射量さえあれば発電はしています。
発電ができなくなるのは、ソーラーパネルへ降雪したときです。太陽電池モジュールが雪で覆われてしまうと、太陽光がモジュールまで届かないため発電はできなくなります。雪が解け、日光がモジュールに届きさえすれば冬場もしっかり発電可能です。

カタログにあるkWとkWhの、2つの単位の違いは?

kW(キロワット)=瞬間的な電気の大きさ=電力
kWh(キロワットアワー)=一定時間に発電した電力の総量=電力量
となります。

環境や設置について

屋根に設置する場合に、適した方角や角度はありますか?

日本では南面での日射量が大きいため、太陽光パネルを南向きに傾斜30度で設置したときに、発電効率がもっとも大きくなります。西や東も、南ほどではないものの日射量は確保できるため、設置可能です。しかし、北面はあまり日が当たらないうえに、ソーラーパネルが反射して近隣への光害となるリスクもあるためおすすめしていません。ただし、北面であっても屋根の傾斜が10度以下であれば可能です。

工事期間の目安は?

住宅用の太陽光発電の設置工事であれば、工事そのものは4日程度です。しかし、足場の設置や解体が必要な場合には、前後1~2日が必要となります。工事後は、電力会社との系統連系のために30分から1時間程度かかります。設置箇所の状況より、多少前後することもあります。個別のケースについては、ご相談いただければ無料で現地調査やお見積もりもいたしますのでお気軽にお問い合わせください。

畑に設置することはできますか?

登記地目が畑の土地に太陽光発電システムを設置する場合は、地目を変更するための許可が必要です。基本的には市町村の農業委員会に問い合わせ、全部農地転用や農振除外が可能かどうかを確認します。可能であれば手続きを経て設置可能になります。全部農地転用が不可能な場合は、ソーラーシェアリングという、パネルの下で営農を続ける場合に限り、一部農地転用によって設置が可能な場合があります。勝手にシステムを設置すると農地法違反となり、犯罪となります。過去には国の認定を取り消された例も存在しますので、必ず専門家に相談しましょう。

製品について

太陽光発電の機械の寿命は何年?

太陽電池モジュールの耐久年数は、一般的に20年以上のものが多くあります。なお、周辺機器は10年ほど。メーカーによって保証は異なりますが、当社が正規代理店を務めるソーラーフロンティアでは、出力20年保証が標準でついています。

設置できる最小の広さを教えてください

1kW発電するシステムの設置には、屋根で10平方メートル以上必要とされています。また、野立てや陸屋根では、20平方メートル以上が必要です。設置場所や条件、目的によって、必要とされる広さは異なりますので、詳細が知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。

マンションのベランダに設置したいのですが。

マンションのベランダへの設置は、事前に、マンション管理者に承諾を得る必要があります。また、設置できるかは現地の状態にもよります。当社では、無料現地調査も行っています。設置可能であれば、無料お見積もりもいたしますので、お気軽にご相談ください。

モニター・ディスプレイについて

モニターに表示されるデータに誤差はありますか?正確でしょうか?

モニターに表示される数値は、計量法に基づく計算機によるものではないため、精密ではありません。5%前後の誤差が生じますので、あらかじめご了承ください。

後付でモニターを導入できますか?

はい、後から設置することができます。機器を取り付けるためのスペースがあること、パワーコンディショナーが後付け機器に対応していることが条件です。詳しくは当社スタッフが確認のうえご提案させていただきます。どうぞお気軽にご相談ください。

モニターの接続方法は有線のみですか?

無線でも対応可能な場合が多いです。インターネット環境については、事前確認が必要ですので、お気軽にご相談ください。

導入について

メンテナンスの頻度は?

いつまでも快適にお使いいただくために、設置1年後、それ以降は4年毎の定期点検をおすすめしています。メンテナンスはほとんど必要ありませんが、普段から発電量をチェックしていただき、晴れているのに発電量が少ないといった不具合がある場合には、すぐに当社へご連絡ください。スピーディーに対応させていただきます。

導入コストを抑えたいです。もう少し待てば安くなりますか?

太陽光発電システムの価格は少しずつ値下がりしてきています。しかし、売電単価も今後安くなっていくことが予想されます。これは、太陽光発電の普及に努める国が、購入時期が違うことで損得に差が生まれないよう対策をしているためです。

初期費用の目安を教えてください

各種設備(※)にかかる費用のほか、電気・設置工事費なども必要です。設置する場所や規模、条件、形状などによって実際に必要となる費用はケースバイケースです。当社では現地調査やお見積もりを無料で行っています。ご自身のケースでどれくらの初期費用が必要になるか気になるなら、どうぞお気軽に当社へご相談ください。

※太陽電池モジュール、パワーコンディショナ、接続箱、ケーブル、架台

その他

機器の現物が見たいのですが、展示場はありますか?

株式会社マエテックに設置しているソーラーフロンティア社の設備をご覧いただけます。また、当社のお客様の許可をいただいたうえで、運用されている設備を見学させていただくことも可能です。ご希望があれば、どうぞ遠慮なくお申し出ください。